スタッフインタビュー

「お弁当」営業

D・Sさん


飲食業界狙いで、どうして「お弁当」営業に?

○インタビュアー
いきなり聞きますが、どうしてだるまさんに入社したんですか?

○D・Sさん
よくある話ですが、大学時代の僕は居酒屋でアルバイトをしていて、そこがまた元気なお店だったんですね。おいしい料理にお客さんが喜び、職場のスタッフはいつも和気あいあい。就職するなら「飲食」が楽しいだろうなと思ったんです。

○インタビュアー
だるまさんでは「お弁当」の営業をされてますよね?「居酒屋で働きたい」ではなかったんですか?

○D・Sさん
飲食店は他の会社でも見てましたけど、「お弁当」というワードが珍しいなと思ったんです。自分で手売りするわけじゃないですよ。新幹線に乗る時や野球観戦、演劇を見る時でもオリジナルの「お弁当」が必ず売られていて、それを企画する営業ってちょっと面白そうだなと思ったんです。

○インタビュアー
へー、どんな所で売られているんですか?

○D・Sさん
名前こそ出せませんが、スポーツ競技場や空港、百貨店、イベント会場、弁当付きのツアー旅行など、東海地方を代表する名だたる施設や会場で、だるまの作ったお弁当が売られています。
後から知った話ですが、弁当が作れる会社ならどこでも参入できるわけじゃないんです。大手施設に弁当が置ける会社はすごく限られていて、創業69年の実績を持つだるまだからこそ、そのチャンスがあるといっても過言じゃないんです。






「お弁当」が1週間で1千万円以上の売上を叩き出す。

○インタビュアー
新人時代はどんな感じだったんですか?

○D・Sさん
入社1〜3年目の間は先輩に同行して、商談や企画の立て方をずっと勉強してました。お弁当と言っても結構奥が深い世界でして、エビフライやハンバーグなどの基本品目でも膨大な種類があり、さらに春夏秋冬の季節メニューもたくさんあります。型でいえば500パターン以上のお弁当があり、正直3年くらいやらないと覚えきれません。僕が一人前の営業として活躍できたのが入社4年目くらいだったと記憶しています。

○インタビュアー
当時、「お弁当」営業の仕事で驚いたことはありますか?

○D・Sさん
扱う売上の大きさですね。例えば、1回の公演で1000名の来場者が集まる舞台があるとして、昼夜2回×5日間連続公演で1万食のお弁当が売れるんです。お弁当1つの単価が1000円程度としたら、1週間で1千万円の売上です。ビビりますよね。

○インタビュアー
え、たった1週間で1千万円、ですか。お弁当で?

○D・Sさん
お弁当で、です。最近でもインターハイ向けのお弁当を企画しましたが、出場する各高校の生徒、監督のお弁当2万5千食分を1ヶ月で売りました。それもやっぱり、合計すればとんでもない金額です。

○インタビュアー
面白いですね。他にも驚くポイントはありますか?

○D・Sさん
だるまでは2つの自社工場で1日に最大1万食のお弁当をつくることができます。普通の人はピンと来ないと思いますが、業界では「1日に1万食も用意できるの!?」と驚かれるポイントです。一般的な弁当会社や下請けに外注している企業はそこまで用意できませんから。
それに私たちがつくる、いわゆる駅弁は、コンビニ弁当と違って冷めてもおいしいお弁当です。食材の地産地消にこだわり、機械を使った全自動調理ではなく、人の手が入っている。すると、食べてくれたお客さんが「今日のお弁当、おいしかったよ!」ってわざわざ言ってくれるわけです。嬉しいですよね。






意外と手間暇かかっている、知られざる「お弁当」企画。

○インタビュアー
学生を代表して聞きます。「ツライ話」も教えてください。

○D・Sさん
当社は修学旅行向けのお弁当もつくりますが、最近は子どものアレルギー問題も多いため、生徒一人ひとりに違ったメニューを用意するのは、大変といえば大変ですね。

○インタビュアー
うわ、生徒一人ひとりですか?

○D・Sさん
はい。しかも、それを先生やツアー会社さんからまとめて聞くと、誤解や間違いが必ず発生しますので、当社から生徒の親御さんに直接電話して確認しています。

○インタビュアー
それは正直、手間が大きいのでは?

○D・Sさん
手間も大きいですけど、それが他社にできないサービスとして重宝されるならやります。営業としては「大変ですけど、次もお願いしますね」とお客様に念押しすれば、その実績が信用になり、もっと大きなイベントのお弁当を任せてもらえるわけです。次の仕事が1千万円、2千万円になると思えば、そこまで問題ではないです。

○インタビュアー
修学旅行のお弁当にそんな裏話があったとは…。

○D・Sさん
他にも、今はインバウンド需要で海外からたくさんの観光客が来てますよね。そういった外国人向けのお弁当などもツアー会社さんに依頼されます。国によっては宗教問題で食べてはいけない食べ物もありますから、選ぶ食材は非常に気を遣うところです。

○インタビュアー
その辺りのお弁当の企画はどのように考えるんですか?

○D・Sさん
先ほどの500パターンあるお弁当の型の中から、お客様のニーズに合わせた食材をチョイスしていきます。お弁当は基本どの年代の方も食べるものですが、野球場に応援に行く人と舞台鑑賞に行く人では性別や年齢層、そこで味わいたい食べ物が違ったりしますので、その場所に求められるお弁当を考え、提案します。

○インタビュアー
それは面白そうですね。先ほどのインターハイ向けならボリューミーなトンカツでしょうか?「勝つ」の言葉もかけて。

○D・Sさん
ブブー、違います。胃もたれしやすい油物はスポーツ選手に向きません。白米を多めに、エネルギーになりやすいハンバーグやウインナーなどを僕ならチョイスしますね。
舞台鑑賞をするお客様であれば、白米ではなく炊き込みご飯にして、魚料理や彩り野菜を添えて華やかに。お弁当の予算も2000円程度にするなど、値付けもある程度自分で考えます。

○インタビュアー
なるほど、確かに奥が深い。それを覚える必要があるから、入社3年目までは下積みなんですね。






あまり仕事で悩む必要がないほどに「質問しやすい環境」

○インタビュアー
職場環境について聞きたいんですが、どんな感じですか?

○D・Sさん
うちって弁当部門だけでも年間15億円の売上なので、それなりに大所帯の職場と想像されがちですが、営業所としては10名〜20程度のスタッフで回しています。なので、横のつながりは非常に強いと思っています。

○インタビュアー
営業人員は意外とコンパクトなんですね。

○D・Sさん
それと「役職のつく上司とは話しにくい」が全くないですね。僕は今「課長職」ですけど、若手社員には「もっと敬う気持ちをもって話せ」って言いたくなるくらいラフに相談してきます。
みんな上司部下に関係なくフランクに話しているので、仕事で悩むシーンはあまり無いんじゃないかな。困った次の瞬間には「先輩、どうしましょう」と口にできる環境です。

○インタビュアー
イジワルな質問もしたいんですが、営業としてのノルマや飛び込み営業はやっぱありますよね?

○D・Sさん
いや、うちはないですね。大手企業とのパイプが強い当社では、飛び込み営業をして新しいお客様先を開拓する必要があまりありません。実力派の老舗なので、むしろ依頼の電話をいただく方が多いんです。
ノルマというルールもなく、新人のうちは先輩について仕事を覚えることに専念してほしいと思っています。一人で売れるようになってから、自身の目標を決めて頑張ってほしいという考え方です。

○インタビュアー
残業はどんな感じでしょうか?

○D・Sさん
担当する仕事の状況にもよりますが、基本的には残業もほとんどなく18時頃には退社しています。その代わり「サンプルのお弁当をお昼に食べてみてください」と午前中にお客様と商談することが多いので、早朝に出社することはしばしばあります。

○インタビュアー
その点、名古屋駅にオフィスがあると通勤しやすいですね。

○D・Sさん
そうですね。名古屋駅から徒歩10分圏内にオフィスがあるので、通勤は苦じゃないです。日中はあちこちのお客様先を回りますので、拠点が名古屋駅にあるのは働きやすいですよ。

○インタビュアー
お休みの方はどうでしょう?

○D・Sさん
一人前になりさえすれば、自分の裁量でコントロールできる仕事なので、有給休暇も取りやすい会社だと思います。先日も子どもの運動会が平日にありましたが、担当案件の仕事を事前に済ましておくことで、心ゆくまで応援できました。

○インタビュアー
最後になりますが、どんな人に来てほしいですか?

○D・Sさん
ハキハキとした話し方のできる元気な人ですね。「飲食業界でアルバイトしてないですが大丈夫ですか?」とか「メニューを企画できるか不安です」とか心配しなくても大丈夫です。最初から仕事ができる人はいませんから、お弁当のイロハは私たちが手取り足取りお教えします!

○インタビュアー
ありがとうございました!